もう一年前くらいにエントリーすべきだった話題です。
他県の都市部の書店に寄って、ファンタジー物の小説が増えているのに気づきまして。
「おぉ、またブームが」と思っていたら、子から教えられました。
「違うよ、転生だよ」
何、転生?
行きっぱなしでいいの?
さてさて。
完璧主義のファンタジーは、何しろ世界の常識が違うので誰か手引きが必要になります。
右も左も分からない。読者も。
そこで、現実世界からタンスを通ったり門をくぐったりして出かけます。
この、二つの常識を往き来する「主人公」を通すことで読者は世界を見る、
で。
「行ったら帰らねば」というのが僕らの世代の常識みたいなもんです。
本でもゲームでもアニメでも。
特にマルチエンディングのゲーム作品で、プレイヤーの分身たる登場人物が、「帰らない」を選択する時なんて、「もしや隠しバットエンディングだったらどうしよう」とやきもきしたものです。
帰るのが当たり前、遠くに思う、そんな時代。
まぁ、それで。
転生だったら帰る必要ないっていうか、帰れないわけで。
一回人生終わってるから。
異世界に現実の「認識」だけを持ち込めるわけですね。
俄然、読みやすくなりました。
おぉ。なるほどエンターテイメントが広げられる。
さて、そうすると。
帰ってこなくていいのなら。
そう。
投げっぱなしでいいのなら?
使えなかったネタを生かせるのでは?
と、思ったのです。
ダーティなものとか下ネタとか。
死んじゃったり敗北撤退したり。
がっかりしたり情けなかったり。
つまりバットエンディングだったり。
まぁ、ネタがどうこうより話が面白くないと読めないわけですが。
どうなってもいいから思い付いたものを詰めてみてもいいかも。
書き終わらないネタをかかえているよりかはいいかも。
と。
思ってから、2年くらい?、いや1年?
経ってしまって「遅すぎる」という話でございます。
(自分に対する記録ですな)